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令和三年 本殿檜皮屋根葺き替え事業

檜皮葺き替え直後の本殿屋根

檜皮葺き替え直後の本殿屋根

葺き替え前の檜皮屋根

【檜皮屋根葺き替え事業趣意書より抜粋】

拝啓 師走の候 氏子崇敬者の皆様におかれましてはますますご清栄のことと拝察致します。また、常日頃より木本八幡宮へのご崇敬ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、和歌山県指定文化財である木本八幡宮本殿は、元和四年(1618年)に造営され、これまで氏子崇敬者皆様の温かいご支援を賜り修繕を繰り返しながら現在に至り、平成三十年には築四百年を迎えることができました。その本殿屋根の檜皮(ひわだ)については風雨にさらされ二十年ほどで葺き替えが必要となりますが、前回平成十年の葺き替えから二十年余りが経過し、檜皮の一部に穴があくなど劣化が激しい状態となっております。ここ数年は応急処置を施しておりましたが、このたび和歌山県、和歌山市から補助金を頂ける見込みが立ち、御本殿の檜皮屋根の葺き替えを行うこととなりました。
 平成三十年の台風被害による大鳥居再建事業に続き、度重なるご寄進のお願いで誠に心苦しいことではございますが、多くの氏子崇敬者の皆様に御本殿屋根の檜皮葺き替えにご理解ご賛同を頂き、修繕費用のご寄付を賜りますよう衷心よりお願い申し上げます。 敬具

     令和二年十二月吉日
        木本八幡宮 宮司 山本眞弘

葺き替え後の檜皮屋根

【葺き替え後の挨拶状より抜粋】

拝啓 秋晴の候 敬神の念篤き氏子崇敬者の皆様におかれましては、益々ご清祥の段、賀し上げます。常日頃より木本八幡宮へのご崇敬ご支援を賜り拝謝申し上げます。
 さて、この度は木本八幡宮本殿檜皮屋根葺き替え事業につきまして、温かいご理解と尊い奉賛金のご寄進を賜り、衷心より御礼申し上げます。皆様からの多大なるお力添えをもちまして、また工事関係者の献身的なご尽力により、当初の計画通り本殿檜皮屋根の葺き替え、本殿破損箇所の修繕を無事に終えることができました。ここに謹んで感謝を申し上げます。
 氏子崇敬者皆様には大神様のご神徳光被のもといよいよご繁栄をご祈念申し上げ、謹んでお礼のご挨拶申し上げますともに、今後とも木本八幡宮にご支援を賜りますようお願い申し上げます。 敬具

     令和三年十月吉日
        木本八幡宮宮司 山本眞弘


なお、修繕事業の詳細は和歌山県文化財センター季刊誌「風車」にまとめられています。
http://www.wabunse.or.jp/publication/kazaguruma/pdf/kazaguruma96.pdf